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ジョジョの奇妙な冒険 > スターダストクルセイダース
スターダストクルセイダース
ジャンル アクション・アドベンチャー
漫画:ジョジョの奇妙な冒険 Part3</br>スターダストクルセイダース
作者 荒木飛呂彦
出版社 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ
レーベル ジャンプ・コミックス
発表期間 1989年16号 - 1992年19号
巻数 単行本 全16巻(12 - 28巻)</br>文庫版 全10巻(8 - 17巻)
話数 152話
テンプレート使用方法 ノート

スターダストクルセイダース』(JOJO'S BIZARRE ADVENTURE Part3 Stardust Crusaders)は、荒木飛呂彦の代表作である大河漫画作品『ジョジョの奇妙な冒険』のPart3(第3部)。今シリーズから「幽波紋(スタンド)」という設定が加えられ、以後、主な登場人物はスタンド使いとしてストーリーに関わってくるようになる。

単行本12巻 - 28巻に収録されている。

『スターダストクルセイダース』は後につけられた副題で、週刊少年ジャンプ連載当時の副題は「第三部 空条承太郎 ―未来への遺産―」。なお、画集『JOJO A-GO!GO!』にて発表された当初は「スターダスト トラベラーズ」という副題であったが、廉価版発行の際に現在のものに訂正されている。

あらすじ 編集

Part2『戦闘潮流』から50年後、1989年日本から物語は始まる。ジョセフ・ジョースターの孫である空条承太郎が、精神エネルギーの一種である「スタンド」を駆使して、100年の眠りから甦った吸血鬼DIOと戦うロードムービー活劇。

スタンド能力が突如目覚め、困惑している承太郎のもとに、ジョセフとアヴドゥルが訪れる。その直後、復活したジョースター家の宿命の敵DIOの邪悪な波動の影響により、承太郎の母親ホリィは危篤状態に陥ってしまう。母親を救うためには約50日以内にエジプトに潜んでいるDIOを見つけ出し倒すしか手段はない。承太郎は仲間達とともにエジプトを目指す。

テンプレート:ネタバレ

エピソード 編集

収録状況はジャンプ・コミックスのもの。

巻数 タイトル 話名
12 超生物の誕生!!の巻 悪霊にとりつかれた男の巻
13 DIOの呪縛の巻 炎の魔術師の巻
悪霊 その正体!の巻
星のアザをもつ男の巻
戦慄の侵入者の巻
裁くのは誰だ!?の巻
DIOの呪縛の巻
幽波紋の戦士たちの巻
機中にひそむ魔の巻
奇虫襲撃!の巻
14 無人船と猿の巻 銀の戦車 その1~3
暗青の月 その1~3
力 その1~3
15 銃は剣よりも強しの巻 悪魔 その1~3
黄の節制 その1~4
皇帝と吊られた男 その1~3
16 戦いの年季!の巻 皇帝と吊られた男 その4~6
女帝 その1~4
運命の車輪 その1~3
17 恐ろしき恋人の巻 運命の車輪 その4
正義 その1~6
恋人 その1~3
18 夢のDEATH13の巻 恋人 その4~6
太陽 その1~2
死神13 その1~4
19 魔法のランプの巻 死神13 その5~6
審判 その1~5
女教皇 その1~3
20 爆弾仕かけのオレンジの巻 女教皇 その4
「愚者」のイギーと「ゲブ神」のンドゥール その1~6
「クヌム神」のオインゴ 「トト神」のボインゴ その1~3
21 脚がグンバツの女の巻 「クヌム神」のオインゴ 「トト神」のボインゴ その4
「アヌビス神」 その1~6
「バステト女神」のマライア その1~3
22 密室で消失の巻 「バステト女神」のマライア その4~6
「セト神」のアレッシー その1~5
DIOを撃つ!?の巻
23 ダービーズコレクションの巻 ダービー・ザ・ギャンブラー その1~6
ホル・ホースとボインゴ その1~3
24 地獄の門番 ペット・ショップの巻 ホル・ホースとボインゴ その4~5
地獄の門番 ペット・ショップ その1~5
ダービー・ザ・プレイヤー その1~2
25 ダービー・ザ・プレイヤーの巻 ダービー・ザ・プレイヤー その3~11
26 亜空の瘴気 ヴァニラ・アイスの巻 亜空の瘴気 ヴァニラ・アイス その1~8
スージー・Q・ジョースター 娘に会いにくる
27 DIOの世界の巻 DIOの世界 その1~10
28 遥かなる旅路 さらば友よの巻 DIOの世界 その11~18
遥かなる旅路 さらば友よの巻

登場人物 編集

ジョースター一行 編集

空条承太郎(くうじょう じょうたろう)
声 - 梁田清之(ドラマCD版・ゲーム版共通)/小杉十郎太(OVA版)
第3部のJOJO。ジョセフの孫である高校生。DIOが復活したことにより窮地に陥った母・ホリィを救うため、幽波紋(スタンド)「スタープラチナ」での戦いに身を投じ、ジョセフらと共にエジプトへ向かう。
ジョセフ・ジョースター
声 - 内海賢二(ドラマCD版1巻・3巻)、納谷悟郎(ドラマCD版2巻)/大塚周夫(OVA版)/大川透(ゲーム版)
承太郎の祖父。DIOが復活した影響で念写能力を持つスタンド「ハーミットパープル」が覚醒する。その能力によりDIOの復活を知り、DIOの野望を阻止するため、また娘のホリィを救うために承太郎達と旅に出る。
モハメド・アヴドゥル
声 - 大塚明夫(ドラマCD版)/小林清志(OVA版)/江川央生(ゲーム版)
ジョセフの昔からの友人で職業は占星術師。生まれつきのスタンド使い。承太郎と出会う4か月前にDIOと遭遇しており、危うく「肉の芽」を植え付けられそうになったが、ジョセフから事前にDIOのことを聞いていたこともあって難を逃れた。真面目な性格で揺るぎない意志をもつ一方で短気かつ頑固で、「ギャンブルには向いておらず結構熱くなるタイプ」と自らを評価しており、柔軟なジョセフとは名コンビである。
旅の途中、インドでホル・ホースに眉間を打ち抜かれて死亡したと思われたが、実は生存しており別行動をとって潜水艦を購入し紅海の小島で合流した。その際、自らの父親に変装し、「マイケル」「プリンス」「ライオネル」という名前の鶏を飼っていた。初期の頃は大人びたキャラクターだったが復活以降は豪快で乗りのいい一面を見せるようになり、ポルナレフを地中の敵に向けての連れ小便に誘ったり、トイレの災難でポルナレフのお株を奪ったりと迷活躍を披露したが、ジョセフとの連携プレーの冴えは衰えていなかった。DIOの館でヴァニラ・アイスの奇襲からポルナレフとイギーをかばい、クリームの暗黒空間に飲み込まれて消滅、両腕を残して死亡する。OVA版では再会した場所が異なり、彼がDIOの棺桶を開けたことでDIOの攻撃を受けてしまい、その後駆け寄ってきたポルナレフをかばって単身クリームに飲み込まれる。
正式には「アドゥル」だが、「アドゥル」と表記されている場面もある。
名前の由来はアメリカのアーティスト兼振付師の「ポーラ・アブドゥル[1]。飼い鶏達の名前の由来はそれぞれ「マイケル・ジャクソン」、「プリンス」、「ライオネル・リッチー[2]
マジシャンズレッド(魔術師の赤)
エジプトの太陽神「ラー」の如く、猛禽類の頭部と逞しい人型の胴体を持ったデザインのスタンド。鉄をも溶かす灼熱の炎を自由自在に操り、単純な格闘能力も非常に高い。得意技は炎をアンク(十字架)の型にして撃ち出す「クロスファイヤーハリケーン」。また、エネルギーを探知する「炎の探知機」を作り上げる事ができる。高熱火炎の怖ろしさをすでに知っている敵も多く、緒戦で一番に片付けようとされる(J・ガイル&ホル・ホース、ンドゥールなど)。名の由来はタロット大アルカナ1番目のカード「魔術師」。
花京院典明(かきょういん のりあき)
声 - 速水奨(ドラマCD版)/鈴置洋孝(OVA版)/真殿光昭(ゲーム版)
承太郎の通っている高校に転校してきた高校生。家族とのエジプト旅行の途中でDIOに出会い「肉の芽」を植え付けられ、承太郎を襲撃する最初の刺客として登場する。しかし返り討ちにあい、承太郎に「肉の芽」を取り除かれ仲間になる。アヴドゥルやポルナレフ同様に生まれつきのスタンド使い。スタンド使いにしか見えないスタンドを持つ自分を誰も理解できるはずがないと考えていたため、承太郎達に出会うまで友人は全くいなかった。冷静沈着な性格であり、デス・サーティーンの策略やDIOのスタンド能力の正体をただ一人看破するなど洞察力にも長けている。比較的控えめで礼儀正しいが、ポルナレフとともに冗談を言ったり、下ネタ話を知っているといった一面もある。チェリーが好物で、食べる時に舌の上で「レロレロ」と転がす。テレビゲームに詳しく、特にレースゲーム「F-MEGA」はかなりやり込んでおり腕前はプロ級。登場して間もない頃は一人称が「私」だったが、途中から「僕」が混在し、最終的に「僕」で統一された。
旅の途中でンドゥールのゲブ神によって両目を負傷、エジプトの病院に一時入院した。DIOの館突入時に退院し、サングラスを着用して戦線に復帰する。DIOとの決戦ではDIOの能力を探るため先陣を切り、致命傷を負いながらもザ・ワールドの時を止める能力を見抜いてジョセフに伝え死亡した。家族に黙ってエジプトに行った為に実家では大騒ぎになっているはずと本編では語られている。名前の由来は宮城県仙台市の地名「花京院[3]。作中エンヤ婆のホテルに宿泊した際、承太郎と共にエンヤ婆を欺く為に宿帳には「Tenmei Kakyouin」と名前を音読みで署名していた。
ハイエロファントグリーン(法皇の緑)
体を人型から紐状(実際は帯状に近い)に分解することができる遠隔操作型のスタンド。そのため射程距離は広く、100m以上ある。単純なパワーは高くはないが、宝石型のエネルギー弾を発射する技「エメラルドスプラッシュ」を持ち、その破壊力は絶大である。紐状になった状態では人間の体内に潜り込んだり、射程を生かして至る所に張り巡らし、触れると「エメラルドスプラッシュ」を発射する「結界」を造ることができる。
体中に網目状の模様があるため、承太郎からは「光ったメロン」と形容されていた。
スタンド名は当初「ハイエロファントエメラルド」だったが、洗脳が解けた後は「ハイエロファントグリーン」になっている。文庫版では「ハイエロファントグリーン」に統一されている。スタンド名の由来はタロット大アルカナ5番目のカード「教皇」。
ジャン=ピエール・ポルナレフ
声 - 山口健(ドラマCD版)/森功至(OVA版)/垂木勉(ゲーム版)
香港で承太郎一行の前に現れたDIOの刺客。アヴドゥルと対戦するも敗れ、肉の芽を取り除かれて洗脳が解けた後は仲間として承太郎達と行動を共にする。
イギー
声 - 真殿光昭(ゲーム版)
  • 体高33.3cm 趣味/集め
スタンド使いので血統書付きのボストン・テリア。大金持ちの家で飼われていたが、非常に高い知性のため、次第に周りの人間のことがあまりにも大マヌケと思うようになり家出した。ニューヨークで野良犬の帝王として君臨していた所をアヴドゥルが見つけてやっとの思いで捕まえたらしい。ジョースター一行がエジプトに上陸した直後にスピードワゴン財団によって助っ人として連れて来られる。
人の髪の毛を口でむしることと、その最中に屁をする趣味がある。人の言うことを全く聞かない凶暴な犬だが、犬好きの子供を助けたりと優しい面もある。コーヒー味のチューインガムが大好物で、他にもケーキの盗み食いや棒付キャンディーの拾い食いをしている。登場当初は実物のようなリアルな顔をしていたが、ペット・ショップ戦からは表情豊かな漫画的な描写で描かれた顔になった(ただし、OVA版では最後までリアルな顔のまま)。この戦いでは彼の視点で描かれる事から言葉を発しているが、人間とは会話出来ない。ペット・ショップの仕草を見てブルース・リーを連想するような発言をしている。この戦いで片前足を失う。
DIOの館ではケニーGを一匹だけで倒したりする等活躍したが、ヴァニラ・アイスにDIOの姿を模して攻撃した事で彼の逆鱗に触れてしまい、凄まじいリンチを受けてしまう。折れた骨が肺に食い込む程の瀕死の重傷を負わされながらもポルナレフを助け、力尽きて死亡した。OVA版ではヴァニラ・アイスのスタンドによって下半身を飲み込まれ死亡。名前の由来はアメリカのアーティスト「イギー・ポップ[4]
ザ・フール(愚者)
砂を操る変幻自在のスタンド。その性質上、物理的な攻撃ではダメージを与えることが出来ない。羽を形作り、空中を滑空することもできる。四足歩行の大柄なデザインで、ネイティブアメリカンを思わせる羽飾りやマスクが特徴。また後足は車輪になっている。スタンド名の由来はタロット大アルカナ0番目(番号無し)のカード「愚者」。

タロットカードに暗示された敵スタンド使い 編集

この内、グレーフライ、フォーエバー、ラバーソール、ズィー・ズィー、アラビア・ファッツ、マニッシュ・ボーイは、劇中に名前が登場しない。

グレーフライ
声 - 真殿光昭(ゲーム版)
DIOの部下の老人。以前から飛行機を事故に見せかけて墜落させ、金品を巻き上げていた根っからの悪党。エジプト行きの飛行機の中でジョースター一行を襲うが、花京院のスタンドを甘く見過ぎた故にスタンドをバラバラに千切られて敗北。スタンドのダメージが本体に跳ね返り死亡した。それまで飛行機内に付着していた血痕に混乱する一般人を演じていた。名前の由来は、アメリカのアーティスト「グレン・フライ[5]
タワー・オブ・グレー(灰の塔)
クワガタムシの姿のスタンド。スタープラチナのラッシュさえもかわす驚異的なスピードを誇り、口中の「塔針(タワーニードル)」によって人間の舌を引きちぎる。スタンド名の由来は、タロット大アルカナ16番目のカード「」。
キャプテン・テニール(偽名)
声 - 岸祐二(ゲーム版)
DIOの部下。香港で、スピードワゴン財団の派遣した本物のテニール船長を殺害して彼になりすます。常人の三倍の肺活量を持ち、潜水の自己ベスト6分12秒の記録を持つ。スタンド使いの識別法についての嘘に引っかかって承太郎に正体を見破られるが、密航していた家出少女を人質にして承太郎を得意の海中へ引きずり込む。しかし、スタープラチナの「流星指刺(スターフィンガー)」により敗北して死亡。名前の由来は、アメリカのポップ・グループ「キャプテン&テニール[5]
ダークブルームーン(暗青の月)
四つ目の平べったい頭をしている半魚人の様なスタンド。四肢には鋭い爪と水かきを持ち、スクリューの回転よりも鋭い水中カッターとなる。全身にヒレを持ち、水中では素早く動いて渦を作り出すことが出来る。また、フジツボを相手のスタンドにつけることでエネルギーを吸い取らせる。渦と鋭いウロコの組み合わせで水中に引きずりこんだ相手を始末する戦法を得意としている。スタンド名の由来はタロット大アルカナ18番目のカード「」。
フォーエバー
声 - 真殿光昭(ゲーム版)
DIOの部下で、エンヤ婆が送り込んだ7人の刺客の1人(1頭)。オランウータンでありながら、スタンド使い。人間並みの高度な知性を持っている。南シナ海を漂流するジョースター一行の前にスタンドと一体化した船と共に現れ、乗り込んだ彼らを攻撃するが承太郎に敗北する。オランウータンでありながら人間の女性のピンナップを眺めたり、家出少女が居るシャワールームに侵入するなど、かなりのスケベ。名前の由来は、ウータン・クランのアルバム「ウータン・フォーエバー[5]。スタンド使いのオランウータンという設定もこれに基づく。
ストレングス(力)
普通の船と一体化、巨大な貨物船に変身させ、船の部品を操って攻撃するスタンド。船の中を自由に移動したり、相手を壁の中に引きずり込んだりすることが出来る。物質と同化しているため、スタンドでありながら普通の人間にも視認できる。スタンド名の由来はタロット大アルカナ8番目のカード「」。
呪いのデーボ
声 - 岸祐二(ゲーム版)
DIOの部下で、エンヤ婆が送り込んだ7人の刺客の1人。相手を恨むことによって強くなるスタンドを操ることから、体中には自らが相手を恨む為にわざと受けた無数の傷跡がある。「アメリカインディアンの呪術師」というふれこみで商売をする殺し屋(スタンドで殺した場合、被害者は呪いで殺されたようにしか見えない)。ポルナレフを襲うがポルナレフの機転の前に敗北し、切り刻まれて死亡する。名前の由来は、アメリカのロックバンド「ディーヴォ[6]
エボニーデビル[7]
遠隔操作型。ナイフを持つ人型のスタンドで、人形にとりつき、人形を操って標的を攻撃する。相手への恨みをエネルギー源としており、恨みが強ければパワーも増し、遠隔操作でありながら近距離パワー型並の戦闘能力を発揮可能。後に登場する遠隔自動操縦型スタンドの原型であるとも言える。スタンド名の由来はタロット大アルカナ15番目のカード「悪魔」。
ラバーソール
声 - 岸祐二(ゲーム版)/真殿光昭(ゲーム版『未来への遺産』)
DIOに金で雇われた男で、エンヤ婆が送り込んだ7人の刺客の1人。花京院に化けて承太郎に近づき、その高い防御力と承太郎に喰らいつかせたスタンドで追い詰める。しかし、水中に引きずり込まれて、呼吸のため顔を出したところを殴られ、最後は悪あがきをしたため承太郎にさらに念入りに追撃を受けた。名前の由来は、The Beatlesのアルバム「ラバー・ソウル[5]
イエローテンパランス(黄の節制)
スライム状のスタンド。接触した生物の肉を溶かし、捕食することで強さ・大きさが増す。柔軟なスタンドで、どんな衝撃も分散・吸収するため、本体が纏えば物理攻撃にはほぼ無敵の「攻撃する防御壁」となる。取り込んだ肉と一体化しているためスタンド使い以外の人間にも見ることが可能で、身に纏った上で精巧に外見を装って他人そっくりに変装することも可能。また、その肉片の一部が相手に喰い込めば相手を食い尽くすまで離れない。熱せられれば飛び散って広がり、冷やされれば針状に尖る。スタンド名の由来はタロット大アルカナ14番目のカード「節制」。
ホル・ホース
声 - /難波圭一(ドラマCD版)/若本規夫(OVA版)/安原義人(ゲーム版)
DIOの部下で、エンヤ婆が送り込んだ7人の刺客の1人。テンガロンハットを愛用しており、容姿はまさしく西部のガンマン。暗殺者としては度胸も据わっており自分の能力もわきまえた実力者である。「パートナーを得て、初めて実力を発揮するタイプ」と自認しており、それはNo.1よりNO.2を目指す彼の人生哲学となっている。パートナー選びに関しては高い才能を持ち、その点はポルナレフにも認められているほど。「容姿に関わらず、女性は尊敬している」「世界で最も女性にやさしい」と自称しており、世界中にガールフレンドがいるとのこと。原作では初登場時に象や馬などの動物に乗っていたが、OVA版ではバイクに乗っていた。
当初はJ・ガイルとコンビを組み、アヴドゥルを倒すが後にJ・ガイルが敗北した為逃走。その件でエンヤ婆の怨みを買い、ジョースター一行もろとも始末されそうになるが、彼らに一時協力することで切り抜けている(OVA版では重傷を負わされたまま戦闘に参加できず、再起不能になっている)。エジプトでDIOにジョースター一行の始末を催促された際にはDIOの暗殺を試みているが、DIOのスタンドの片鱗を味わい改めて忠誠を誓う。その後ボインゴとコンビを組み、予言通りの行動でジョセフ、アブドゥル、ポルナレフを倒すが、最終的にはトト神の予言が裏目に出て自らのスタンドの弾丸を喰らって自滅。幸い一命は取り留めたものの重傷を負い病院送りとなってしまう。名前の由来は、アメリカのポップス・デュオ「ダリル・ホール&ジョン・オーツ[6]
エンペラー(皇帝)
回転式拳銃とそれに装填される弾丸型のスタンド。弾丸の軌道は自在に操ることが可能。ただし射程はあまり長くなく、標的が射程外だと弾丸が当たっても威力はない。スタンド名の由来は、タロット大アルカナ4番目のカード「皇帝」。
J・ガイル
声 - /千葉繁(ドラマCD版)/麦人(OVA版)/安原義人(ゲーム版)
DIOの部下で、エンヤ婆が送り込んだ7人の刺客の1人。エンヤ婆の息子で「両右手の男」。己の欲望のために犯罪を重ねる醜悪な風貌をした卑劣漢。ポルナレフにとっては妹の仇。ホル・ホースと組み、アブドゥルを背後から刺しポルナレフを襲撃し追い詰めたが、花京院の機転によりスタンドの移動軌跡を読まれ敗北。最後はポルナレフに「針串刺しの刑」に処せられ、ふっ飛ばされて道端の瓦礫に逆さまに引っかかり(OVA版では鉄条網に絡まり)自らのスタンド名通り「吊られた男」の姿となって死亡(名前の由来は、アメリカのロックグループ「J・ガイルズ・バンド[6]
ハングドマン(吊られた男)
光の中に存在する、光に似た性質を持ったスタンド。鏡のように光を写す物体の反射光に潜み、物体に写った映像に干渉することで実際の対象に攻撃や干渉ができる(鏡の中で物を動かしたりしても現実側では動いたりはしない)。包帯を身にまとったミイラの様な外見をしており、手首に装着した刃が武器。当初は「のスタンド」と認識されていたが、花京院のいう通り「のスタンド」といった方が実情に則している。スタンド名の由来は、タロット大アルカナ12番目のカード「吊られた男」。
ネーナ
声 - 豊口めぐみ(OVA版/竹内順子(ゲーム版)
DIOの部下で、エンヤ婆が送り込んだ7人の刺客の1人。最初はホル・ホースの恋人として登場。正体は醜女だが、美女になりすましていた。ジョセフの腕にスタンドを取り憑かせて攻撃するが、コールタールで肉が固められ、その後ハーミットパープルによって引き剥がされてバラバラにされる。同時に、本体にもそのダメージがはね返りリタイヤ。名前の由来は、西ドイツ(連載時)のロックグループ(あるいはそのボーカル)「ネーナ[8]
エンプレス(女帝)
本体の血液を付着させた箇所に、人面疽となって取り憑くスタンド。最初は口部分だけだが、徐々に成長して次第にパワーも上昇し、取り付いた相手の頚動脈に攻撃を仕掛けるなどする。本体に肉を纏わせ外見を美女に偽装することもできる。取り付いた対象の肉と同化している一体化型のスタンドなのでスタンド使い以外の人間の目にも見えるし、スタンドが発する声を聞かせることも可能。一体化型スタンドには珍しく本体にダメージがフィードバックする。「チュミミ〜ン」という特徴的な口癖がある。スタンド名の由来は、タロット大アルカナ3番目のカード「女帝」。
ズィー・ズィー
DIOに金で雇われた男で、エンヤ婆が送り込んだ7人の刺客の1人。スタンドと一体化した車を運転してジョースター一行を襲う。車の窓からたくましい腕を見せ口汚く罵るが、実際は腕だけ筋肉質で他は貧相という奇妙な体格をしていて、車から引きずり出された途端弱気になった。承太郎を火だるまにしようとするが、危機を脱した承太郎に敗北し、鎖で岩に縛りつけられたまま「修行僧なので邪魔をしないように」と書かれた看板と共に放置された。作中で承太郎に勝利したと思った際は「勝った! 第三部完!!」と宣言し、承太郎に「ほーお、それで誰がこの空条承太郎のかわりをつとめるんだ?」と問い返されるというメタフィクション的なやり取りをした。名前の由来は、アメリカのロックグループ「ZZトップ[8]
ホイール・オブ・フォーチュン(運命の車輪)
普通の車を、強力な武装車に変えるスタンド。物体と同化しているため一般人にも見える。崖から落とされて爆発しても即座に再生し、ガソリンを超高圧で弾丸のように飛ばすなど、車の常識を外れた動きで相手を攻撃することも可能。スタンド名の由来は、タロット大アルカナ10番目のカード「運命の輪」。
エンヤ婆(エンヤ・ガイル)
声 - 深見梨加(OVA版)/高木早苗(ゲーム版)
DIOにスタンドの存在と能力の発現のさせ方を教えた張本人。J・ガイルの母親で、息子と同じく両右手。息子に対し溺愛が過ぎているようで、J・ガイル死亡時それを感じ取った際「心の清いお前がやられるなんて、さぞ卑怯な真似をされたんだろうね」と言っている。宿屋の女主人に扮してジョースター一行を攻撃したが、偽名を使っていた承太郎に対し本名で呼んでしまったために追っ手である事がバレ、スタンドの頭部をスタープラチナに吸引されて窒息し敗北。ジョースター一行に捕らえられるが、スティーリー・ダンに口封じのため肉の芽を植えつけられ殺される。しかし最期までDIOへの忠誠は変わらず、DIOの秘密を守り通した。ポルナレフに「ジョイナー以上」と評される脚力等、老婆とは思えないほどの驚異的な体力を誇る。また、初登場時は普通の背丈だったが、回を追ってデフォルメされ、頭身が低くなっている。作中では「エンヤ婆」としか呼ばれておらず、画集『JoJo6251 [荒木飛呂彦の世界]』でフルネームが明かされ、OVA版でも使われた。名前の由来は、アイルランド出身の女性歌手「エンヤ[5]
Part4等では「魔女エンヤ婆」などと言われ、物語の、特に「スタンド」の設定において重要なキーパーソンとなっている。
OVA版ではスタンド能力で若い女性の姿を装って登場。承太郎が原作でテニールに使った方法で追っ手だと見破られた。
ジャスティス(正義)
王冠をかぶった骸骨のような姿の霧状のスタンド。傷口から身体に侵入することで血液を蒸発させてコイン大の穴を作り、そこに霧の糸を通して相手の(生死を問わず)身体を操ることができる。霧なので物理攻撃は一切通用しないが、承太郎のスタープラチナによって頭から吸い込まれ、本体が呼吸困難になり先にダウンしてしまった。またエンヤ婆の執念からなのか、幻覚によって墓場を一つの町に見せかけていた。スタンド名の由来は、タロット大アルカナ11番目のカード「正義」。
スティーリー・ダン(鋼入りのダン)
声 - 真殿光昭(ゲーム版)
DIOに金で雇われた男。最初はドネルケバブ売りに化けて登場し、エンヤ婆を殺害した後にジョセフを人質に取る。承太郎に次々と無理難題を押し付け下僕としてコキ使うが、花京院の策とスタープラチナの能力の前にスタンドが捕らえられ、承太郎の怒りのオラオララッシュの末にふっ飛ばされて再起不能となる。初登場時は典雅な態度だったが、スタンドがジョセフの体内にいた時は強気一辺倒になり、追い出されると一転して卑屈になり靴を舐めて許しを請う様を見せた。それでも隙を狙ってスタンドを承太郎や無関係な女の子の体内に潜り込ませようとするなど、性格は卑劣そのもの。金にも汚い。名前の由来は、アメリカのバンド「スティーリー・ダン[8]
ラバーズ(恋人)
とても小さい最小クラスのスタンド。人型の昆虫のような姿をしている。相手の体内に入り込み、対象の脳内に巣食う。直接的なパワーは髪の毛一本すら動かせないほどだが、その分射程は数百キロにも及ぶ。脳や神経を直接刺激することで、本体が受けた感覚を数倍にして巣食った相手に与える能力を持つ。また、脳内の細胞を捏ねて自分の分身を作るといったことも可能。作中ではDIOの「肉の芽」を持ち込むことで標的を殺害する手段をとった。「マギーッ!」が口癖。スタンド名の由来は、タロット大アルカナ6番目のカード「恋人」。
アラビア・ファッツ
声 - 高木渉(ゲーム版)
DIOの部下。太陽がデザインされた服を着た小男。砂漠をラクダで渡るジョースター一行を、鏡とエアコン付きの車によって風景に隠れて追跡。彼らを攻撃するが、鏡に岩が映ったために隠れ潜んでいる場所を見破られてしまい、承太郎のスタープラチナに石をぶつけられて気絶し敗北する。本人の台詞はスタープラチナの投石を食らった際の悲鳴以外に一切なく、わずか2話、本体に至ってはひとコマだけの登場だった。名前の由来は、アメリカのアーティスト「ファッツ・ドミノ[2]
(ザ・)サン(太陽)
太陽そのものの姿をしたスタンド。本体の直上に顕現し、猛烈な熱エネルギーで攻撃する。周辺の温度は80℃以上にもなる上、近づくものは高出力のレーザーで迎撃する。「本体の真上に固定」という特殊条件のためか、上空100mというスタンドの射程距離としてはかなり遠距離で操作するタイプでありながらも極めて高い攻撃力を有する。スタンド名の由来は、タロット大アルカナ19番目のカード「太陽」。
マニッシュ・ボーイ
声 - 長沢美樹(ゲーム版)
DIOの部下。生後11か月の赤ん坊。牙のような歯が生えている。生まれついての天才で、赤ん坊とは思えないほどの高度で狡猾な知能を持つ。夢の中でならスタンドを通じて会話も可能であり、基本的には幼児言葉などは使わずまるで大人のような話し方をする。優れているのは頭脳ばかりでなく、顔面間近に迫ったサソリを一瞬で安全ピンで串刺しにするなど、赤ん坊らしからぬ身体能力の高さも兼ね備えている。喫煙の習慣もあり、ジョースター一行が寝ている間に一服している。スタンドが作り出す夢の世界の中で彼らを攻撃するが、花京院が機転により夢の中にスタンドを持ち込んだ事で敗北。とどめに自分の大便入りの離乳食を無理矢理食わされリタイヤ。名前の由来は、アメリカのミュージシャンマディ・ウォーターズの楽曲「マニッシュ・ボーイ (Mannish Boy)」[8]
デス・サーティーン(死神13)
眠りという無防備の精神の中に入り込むスタンド。悪夢世界(夢の中)だけで活動し、相手が眠っている時に精神のみを支配下に置いて攻撃する。大鎌を持ったピエロの様な姿をしているが、実体があるのは頭と両手だけで胴体は空洞。「ラリホー」が口癖。スタンド名の由来は、タロット大アルカナ13番目のカード「死神」。
悪夢世界(ナイトメア・ワールド)
デス・サーティーンの力で作り出された夢の世界。本体の思いのままになり、物理法則などの常識が通用しない。一度引き込まれてしまった対象は現実で誰かに起こされない限り、目覚めることはない。目覚めると悪夢世界での記憶は消えてしまい、再び訪れれば思い出す。ダメージを受けると現実にも反映され、致命傷を負えば現実の肉体も死亡する。取り込まれた相手はスタンドを出す事ができないが、起きている時にスタンドを出現させたまま眠れば持ち込む事ができ、同時に死神世界の記憶を維持したまま目覚めることもできる。
カメオ
声 - 高木渉(ゲーム版)
DIOの部下。厳つい体格の男で、スタンドの能力によりシェリーとアヴドゥルの土人形を作ってポルナレフを襲うが、突如現れた本物のアヴドゥルに敗北。近距離パワー型であったことが災いし、土中に隠れていたところを見つかり口に咥えていた呼吸用の竹筒に虫やゴミを詰め込まれた上に小便を容れられ、たまりかねて飛び出した所をアヴドゥルのマジシャンズレッドで全身をこんがりと焼かれてしまう。名前の由来は、アメリカのR&Bバンド「キャメオ'' (Cameo) 」[2]
ジャッジメント(審判)
ロボットの様な姿を持ち、人間の「心からの願い」を土に投影し実体化させるスタンド。実体化した願いは、生物ならカメオの意のままに操ることが可能。登場時は「アラジンと魔法のランプ」さながらにランプの中に潜んでいた。アヴドゥルとの戦闘の際はボディや両眼が破壊されるほどのダメージを負ったが、本体のカメオには影響は無かった模様。スタンド名の由来は、タロット大アルカナ20番目のカード「審判」。
ミドラー
声 - 長沢美樹(ゲーム版)
DIOの部下。アヴドゥルも名前を知っていた事から、その世界ではかなり有名なスタンド使いらしい。潜水艦で移動中の一行を襲撃し、承太郎に一杯食わせるなど苦戦させる。その後、潜水艦から脱出した一行を海底の地面に偽装させたスタンドで待ち受け、その巨大なダイヤモンド並の硬度を誇る歯で押し潰そうとするが、スタープラチナにスタンドごと歯をへし折られ再起不能となった。本人曰く、承太郎が好みのタイプらしい。名前の由来は、アメリカの女性歌手「ベット・ミドラー[2]
本編で本体の姿が描かれていたのは小さな1コマだけで、しかも歯を全部承太郎に折られたためか顔は出なかった(顔を見たのもポルナレフのみで、「見ないほうがいい、歯が全部フッ飛んでるから見ても無駄」と叫んでいた)。RPG版ゲームではスチュワーデスとして本体の姿が出ている。アーケード版ゲームでは作者描き下ろしによるジプシー姿の美人女性として登場した。ゲーム中の一部のカットインは、Part4の登場人物である山岸由花子の顔を一部改変したものである。
ハイプリエステス(女教皇)
鉱物に化けるスタンド。人間の頭部に2本の腕が生えたような不気味な外見を持つ。潜水艦の一部から海底の岩にまで化けることが可能。かなり遠距離で行動可能なスタンドで、また鋭い爪は鋼鉄の義手を容易く切断する威力を誇る。本体との距離によってパワーが増減する特殊なタイプのスタンドで、近傍7mまで近づくと人間数人を丸ごと飲み込めるほどの巨体になる。スタンド名の由来は、タロット大アルカナ2番目のカード「女教皇」。

エジプト9栄神 編集

タロットカードの暗示によるスタンド使いが全て出尽くした後、新たに登場したDIOの部下達。作中では「タロットカードの起源である神々のスタンド」とされているが、実際にはタロットの起源については諸説あり、明確になってはいない。また実際のエジプト神話には「9柱神」は存在するものの「9栄神」という区分は存在せず、実際の9柱神とも構成は一致していない。これらは全てこの作品オリジナルの設定である。作中で一度だけ「9柱神」と誤植されていたこともあった。

ンドゥール
声 - 中田浩二(OVA版)/岸祐二(ゲーム版)
DIOの部下。幼い頃からスタンド能力に目覚めていたため、全盲でありながら何一つ怖いもの知らずに育った。貧民の生まれであり、犯罪も殺人も平気で行なって生きてきたが、ある時出会ったDIOから生まれて初めて自分の価値を認められ、彼に強い恐怖を抱くとともに絶対の忠誠を誓う。全盲であるため音や感覚で相手の位置を探り、聴覚補助用の杖を使うことで、遠くの相手の動きを地面の振動から正確に探知できる。ジョースター一行がイギーを仲間に加えた直後にスピードワゴン財団のヘリを撃墜させ、承太郎たちを襲撃しアヴドゥルと花京院を倒すが、承太郎のイギーを利用した奇襲に隙を突かれ敗北した。瀕死の重傷を負った後、ジョセフの念写でDIOの不利になる情報を探られるのを恐れ、自らのスタンドを用いて自決。死に際には承太郎に対して「悪には悪の救世主が必要なんだよ」と言い残し、承太郎にDIOの強大さを再認識させた。承太郎が倒した敵の中で唯一埋葬された人物。名前の由来はセネガル出身のアーティスト「ユッスー・ンドゥール[4]
ゲブ神
遠距離操作(作中では4km先から操作)が可能な、自在に形の変化する水のスタンドで、基本は鋭い爪を持つ腕のような姿をしている。一体化型であるため一般人にも見える。炎には弱いが、砂の様な水分を吸収する物の中は自在に潜り移動することができる。なお投擲された物体を後から追尾し、追いつくことが出来るほど移動スピードが非常に速い。狙う人間の体内に入り込み窒息させたり、散弾のように分散したり、高速活動によりかまいたち的な効果を与えることができる。遠隔操作型だが、視覚を持たず、音に反応して攻撃を行うため、(特定の条件に反応して攻撃を行う)自動操縦型に近い挙動を取る。名の由来はエジプト九柱の神々の1人で大地の神「ゲブ」。
オインゴ
声 - 高木渉(ゲーム版)
DIOの部下でボインゴの兄。弟とコンビを組み弟の予知能力を頼りに行動する。承太郎が爆弾の爆発に巻き込まれるという予知を実現させようとするが、ジョセフとポルナレフが来たため咄嗟に承太郎に化けてしまい、予言に巻き込まれる形で自爆。存在さえ気づかれないまま敗北してしまう。更にはジョースター一行を追跡中に殴って金品を奪った男が仲間を連れて逆襲に現れ、弟共々袋叩きにされ入院する。名前の由来は映画音楽に関わりの深いダニー・エルフマンが率いていたアメリカのバンド「オインゴ・ボインゴ[4]
クヌム神
本体の姿を自在に変化させるスタンド。帽子なども髪を変形させれば再現可能だが、中身は全く変わらないので他人に成り済ますには本体の努力が必要。スタンド名の由来はエジプト神話に登場する創造の神「クヌム」。
ボインゴ
声 - 高木早苗(ゲーム版)
DIOの部下でオインゴの弟。兄以外の人間とは口を利けないほどの内気な性格。兄と組んでジョースター一行に一度敗れた後はホル・ホースに半ば誘拐に近い形でコンビを組まされた。ホル・ホースの自滅を見て改心し、復讐よりも自分や周りの人間の幸せのために能力を使う方がよほど価値がある、と自分のスタンドの真の使い道を悟り、隠れるのに使っていた木箱を蹴飛ばして胸を張って帰ろうとするが、その木箱が偶然そこにいたイギーに当たってしまい、直後に謝ったが聞き入れてもらえず、怒ったイギーに噛まれて結局前以上に暗い性格のまま入院してしまう。そしてエピソードのオチで「人がそんな簡単に変われて成長出来るなら誰も苦労しない」というトト神のツッコミを受けた。名前の由来はオインゴに同じ。
トト神
本に描かれた漫画を通してごく近い未来を予知するスタンド。漫画は一般人にも見え、たとえ穴が空いたりしてもボインゴにダメージはない。「本」に時間経過とともに浮き出る漫画には、シュールな絵と内容で予知が描かれており、如何に非現実的な予知であっても漫画の内容に忠実に動けば予知は絶対に当たるが、解釈を間違えたり、漫画の通りに動くことに失敗すると、予知は漫画とはズレた形で実現してしまう。スタンド名の由来は古代エジプトの書物の神「トート」。
アヌビス神
声 - 長嶝高士(ゲーム版)
自我を備えたスタンド。スタンドでありながらDIOの部下。本体は500年前のエジプトの刀鍛冶キャラバン・サライで、既に死亡している。現在は自我を備えた三日月刀として、スタンドだけが剣に宿り独立して残っている。スタンドの像は半人半獣のアヌビス神そのものの姿をしており、DIOに博物館の倉庫から持ち出された事に恩義を感じ、またDIOの圧倒的な強さを認め忠誠を誓う。
刀を鞘から抜いた者、または刀身に触れた者を「新しい本体」として操る能力を持ち、自分の宿る刀を扱わせる。また、相手との間に障害物があっても物体(生物)を透過して斬りつける事ができる能力を持ち、透過するかどうかは任意で切り替えが可能。更に一度受けた攻撃の性質を憶えて完璧に見切る事が出来る。闘えば闘うほど相手の動きを記憶し、避けることが出来ない速度と攻撃に強化されていく成長性の高いスタンド。
操られた人物は誰であろうと剣の達人になる。宿主が変わってもアヌビス神が覚えた技量やパワー・スピードは引き継がれ、さらに宿主がスタンド使いであれば、その能力も引き出し使いこなすことも可能。承太郎をして「こんなに疲れたのは初めてだ」と言わしめたほどの実力者。「絶対に」を「絶っ……~~~対に」と、伸ばして喋る傾向がある。
劇中では牛飼いの青年チャカや、床屋の店主カーンに憑依してポルナレフを襲い、更には次に取り憑いたポルナレフのシルバーチャリオッツとの二刀流を披露し、承太郎を何度も窮地に追いやった。刀の大部分をスタープラチナに砕かれるが、残った切っ先だけでなおも少年を操り、背後から急襲しようとする。しかし偶然その場にいたイギーにつまづき手元が狂ってあらぬ方向へ飛んでいき、最終的にナイル川の川底に沈む結果となった。スタンド名の由来はエジプト神話に登場する冥界の神「アヌビス」。
関連する人物の名前の由来は、キャラバン・サライがアメリカのバンドサンタナのアルバム「キャラバンサライ」、チャカとカーンがアメリカの女性歌手「チャカ・カーン[4]。キャラバン・サライとカーンの名前は劇中に登場しない。
マライヤ
声 - 長沢美樹(ゲーム版)
DIOの部下。足がグンバツの美女だが、激昂すると顔つきが崩れ「ビチグソがッ!」などと口汚く暴言を発する。スタンドで磁力を帯びさせ、自分は逃げつつ相手を磁石化させ不利な状況に追い込み自滅させるという「付かず離れず」の戦法を取る。ジョセフとアヴドゥルをスタンドで磁化し、行動しづらく追跡もままならない状況に追い込むが、磁化の影響で大量の金属製品を身に纏った二人にはさみうちされた状態で両側から押しつぶされ、全身骨折で敗北。名前の由来はアメリカのアーティスト「マライア・キャリー[4]
バステト女神
コンセントの形をしたスタンド。岩でも鉄でもどこにでも張り付くことが可能。触れた相手を磁石化させる。磁力は時間経過と共に強くなる。スタンド名の由来はエジプト神話に登場する女神「バステト」。
アレッシー
声 - 垂木勉(ゲーム版)
DIOの部下。38歳で独身。子供など弱い者をいじめるとスカっとする陰湿な性格。口癖は「えらいねェ〜」。格闘能力は高くは無いが、スタンドで相手を若返らせ幼児化させることで相対的に有利となる。服には斧と拳銃が仕込まれている。ポルナレフを最終的に2歳の子供にして追いつめるが、その機転で逆に追いつめられる。偶然居合わせた承太郎を7歳の子供にするが、スタンド能力は無いものの当時からやる時はやる性格だったために殴られて気絶する。意識を取り戻したところを元に戻った承太郎とポルナレフによるオラオララッシュではるかかなたに吹っ飛ばされて再起不能になる。名前の由来はアメリカの兄弟ポップ・デュオ「アレッシ・ブラザーズ (Alessi Brothers) 」[4]
セト神
アレッシー本人の影と一体化し、影に触れた相手を無制限に若返らせるスタンド。一見、トンガリ頭に目玉が浮き出ただけのシンプルなデザインに見えるが、実際は横を向くと鳥のような凶悪な顔をしている。若返りは産まれる前の胎児レベルまで戻すことが可能で、記憶力や知性、スタンド能力も当時の状態に戻る(若返った時代にスタンド能力を持っていなかったならスタンドは使えなくなる)。胎児まで戻された場合、生存できる環境がないため短時間で死亡する。またアレッシーが武器を持つ事でセト神も武器を持ち、直接敵を攻撃することも可能。スタンド名の由来はエジプト九柱の神々の1人で嵐と暴力の邪神「セト」。
ダニエル・J・ダービー
声 - 内海賢二(OVA版)/岸祐二(ゲーム版)
DIOの部下。後に登場するテレンス・T・ダービーの兄。30歳。会話上の返答代わりに「グッド」と言う癖がある。根っからのギャンブラーであり、スタンドの能力で何十人もの魂を奪取し、コインに変えてコレクションしている。DIOの館の情報を聞き込みしていたジョースター一行とカフェで出会い、言葉巧みに自身が得意とするギャンブルによる対決へ持ち込む。「バレなければイカサマではない」と口はばからず公言するようにトリックの達人でもあり、事前に仕組んでおいた数々の仕込みを以ってポルナレフとジョセフの魂を奪った。しかし承太郎とのポーカー対決で心理戦の末に敗北、精神崩壊して再起不能となった。承太郎からは「暴力こそ使わないが、コイツは今まで出会ったどんなスタンド使いより危険」「大した奴」と評された。また、ギャンブラーとしての実力に関しても「いくらスタープラチナの動きが速くても、この男の目を欺くことは不可能だった」と述べている。登場時はダービーとしか名乗っておらず、フルネームは弟テレンスのプロフィールにて判明した。OVA版では初登場時に自らフルネームを名乗る。一見すると冷静沈着な男だが神経質なところがあり、2回続けて故意に名前を間違えて呼んだジョセフに対し激昂し、「二度と間違えるな」と恫喝している。
名前の由来はアーティストのサナンダ・マイトレイヤのかつての活動名「テレンス・トレント・ダービー[9]
オシリス神
人型のスタンド。「賭け」で打ち負かした相手の心の隙をつくことで、相手の魂を奪う能力のスタンド。奪った魂は弟のスタンドと違ってコインとして実体化され、更にそのコインを分割することも出来、「賭け」で分割した分全てのコインを奪わなければ相手を元に戻すことを出来なくさせることも出来る。スタンド名の由来はエジプト九柱の神々の1人で冥界の神「オシリス」。
ペット・ショップ
声 - 真殿光昭(ゲーム版)
DIOの館の番犬ならぬ番鳥で、侵入しようとする者に襲い掛かるスタンド使いのハヤブサ。命令に忠実で館に近寄る者は容赦なく殺す残虐性を持つ。劇中ではくちばしを歪めて笑みを浮かべたり、胸部の傷を翼で触り、翼についた血を舐めてブルース・リーの様な仕草を見せるなど鳥らしからぬ行動を見せた。偶然館を訪れたイギーとの戦いでは、前足を捨てざるを得ない状態にまで追い込むが、最後はイギーにクチバシを噛み砕かれ、氷のミサイルが口内で暴発して死亡した。名前の由来はイギリスのバンド「ペット・ショップ・ボーイズ[9]
ホルス神
冷気と氷を操るスタンド。自分の周囲を氷付けにしたり、ツララ状の氷をミサイルとして打ち出すことが可能。スタンドのビジョンは翼竜の骨格のような姿。名の由来はエジプト神話に登場する天空の神「ホルス」。
テレンス・T・ダービー
声 - 真殿光昭(ゲーム版)
DIOの館の執事。21歳。本人によれば1月5日生まれであり、レースゲームの車のナンバーや野球ゲームの投手の背番号に自分の誕生日にちなんで15番を選んでいる。ダニエル・J・ダービーの10歳年下の弟で、何人もの魂を人形の中に閉じ込めてはコレクションしている。得意ジャンルはテレビゲーム。承太郎とジョセフと花京院を地下室に誘い込み、ゲーム勝負で奪った花京院の魂を賭けて承太郎に対決を挑む。兄とは違ってイカサマを使うことを「古い、こずるい手」だとして見下している。しかし実際のところは、人間の心理を読み取れるという強過ぎるスタンド能力に依存し慢心しているゆえか兄が得意としたトリックの類が不得手のようで、承太郎とジョセフが仕掛けた単純なイカサマを見抜けず敗北。更にそのショックからうっかり花京院の魂を離してしまい、オラオララッシュを叩き込まれ再起不能に陥った。
それなりに兄を尊敬していたと言い、兄はギャンブルの天才でイカサマの天才だったと認めているが、一方で「兄とは世代が違う」「兄は古いタイプの人間で同じ古い人間か素人にしか勝てない」と見下したような発言もしている。戦う理由も兄の仇討ちではないときっぱり言い切り、また兄は自分に絶対に敵わないと考えていた。昔自分の彼女にちょっかいを出されたとき、アバラを折りヘドを吐くまでぶちのめしてやったとも語っている(兄の方は弟に頭が上がらなかったらしい)。
自分の能力に絶対の自信を持っていたが、一人の敵に集中して読心するあまりに周りの援護に気が回らなくなったり、承太郎曰く「兄ならば苦もなく見破っただろう」というイカサマを見破れないなど、推理力や洞察力といった面では兄に劣るようである。普段はイカサマを使わず正々堂々と戦うという紳士的態度をとり余裕を見せ付けているが、追い詰められると途端に口汚くなり激しい気性を顕わにする。花京院の魂を奪い返された際には承太郎らを背後から襲おうとした。兄に似て些細なことに執着する神経質な一面がある。名前の由来は兄に同じ。
アトゥム神
兄のスタンド「オシリス神」同様、「賭け」で勝つ事を条件に相手の魂を奪い取る能力を持つスタンド。人型でボディの至る所にハートマークがある。心の隙を突く事で、手首のみを相手に取り憑かせることも出来る。加えて、質問をすることでYES・NOなどの二択形式で相手の心を読むことができる。複雑な答えを必要とする質問への心は読み取れないが、この能力はサーモグラフィーのように魂の変化を直接見るため、読心に誤りや嘘はない。スタンド名の由来はエジプト九柱の神々の最高神で天地創造の神「アトゥム」。

DIOの館の住人 編集

DIO(ディオ)
声 - 若本規夫(ドラマCD版)/田中信夫(OVA版)/千葉一伸(ゲーム版)
ジョースター家の宿敵。Part1ジョナサン・ジョースターと相打ちになるがジョナサンの肉体を乗っ取って海底で生き延び、約100年後にトレジャーハンターにより海底からそのシェルターが引き上げられた事で長き眠りから目覚め、再び世界を支配するために活動を始める。
ヴァニラ・アイス
声 - 青野武(OVA版)/岸祐二(ゲーム版)/速水奨(ゲーム版『未来への遺産』、ただし一部の技を使用したときのみ岸祐二の声になっている)
DIOの側近。DIOのためなら死ぬこともいとわない程忠誠心が強く、特にDIOを貶めた者には異常な怒りを見せる。その性格はポルナレフに「こいつの精神が暗黒空間」「どす黒い暗黒のクレバス」と評されている。「血が欲しい」というDIOの頼みを即座に承知し、自ら首を切り落とし捧げようとしたが、DIOがそれを惜しんだため吸血鬼として復活する。アヴドゥルを奇襲でスタンドの暗黒空間に引き込み殺害し、ポルナレフをかばったイギーを死に至らしめる。ポルナレフにも重傷を負わせるが捨て身の攻撃により敗北し、吸血鬼の弱点である太陽光を浴びて塵になり消滅する。本人は自分が吸血鬼になりかけていたことに気付いていなかった。
OVA版では多少経緯は異なるが、原作同様アヴドゥルとイギーを殺害する。日光が当たる中庭での戦闘ではクリームの口外に出ていない。最期はイギーの死に激昂したポルナレフの猛攻を受け、頭部を切断され絶命する。
名前の由来はアメリカのラッパー「ヴァニラ・アイス[10]
クリーム
大きな口と2本の角を持つ、骸骨のような顔の人型スタンド。口の中が暗黒空間となっている。暗黒空間に飲み込まれると本体とスタンドを除いてあらゆる物はバラバラにされて消滅する。スタンド自身が本体ともども自分の口の中に隠れると、本体とスタンドはこの世界から完全に消え、不可視の暗黒空間の入り口が球体状に残される。この暗黒空間の入り口はスタンド使いにも見えず、空気を動かすこともない。この状態で移動することで、攻撃を喰らうことなく一方的に触れた物体を暗黒空間に飲み込み削ることが出来るが、軌道上に障害物があった場合(触れたものは無差別に破壊するため)軌道を読まれてしまい、この状態では本体やスタンドにも外の情報が分からないという欠点もある。そのため、ヴァニラ・アイス本体が攻撃の一瞬だけ暗黒空間から顔を出す。スタンド名の由来はイギリスのバンド「クリーム[10]カプコンのゲーム版では原作には無い暗示カードが登場している。
ケニーG
声 - 高木渉(ゲーム版)
DIOの部下。自身のスタンドでDIOの館に巨大迷路を張り巡らせ、地下には南国風の風景を作り上げていた。アヴドゥルの炎とイギーの鼻で居場所を見破られて、ザ・フールの突進を喰らい戦いもせずリタイアしてしまった。名前の由来はジャズミュージシャン「ケニー・G[9]。雑誌掲載時は「ダニーK」という名前であった。
ティナー・サックス
相手に幻覚を見せるスタンド。スタンド名の由来は木管楽器のテナーサックス [9]。カプコンのゲーム(プレイステーション版)では原作には無い暗示カードが登場している。
ヌケサク
DIOの部下で吸血鬼。ヌケサクはあだ名であり、本名は不明。スタンド使いではなく、後頭部に女の顔を出す「能力」を持つ。女の顔で近寄りジョースター一行を欺こうとするが、背中を向けた状態では右手と左手が逆だったためすぐ見破られる。承太郎に捕らえられてDIOのもとに案内させられた挙句、DIOの眠る棺桶を暴く事を強要され、DIOによって輪切りにされてしまった。承太郎が前述のミスを指して彼を「ヌケサク」と呼んだとき、「なぜ自分のあだ名を知っているのか」と質問し、承太郎を呆れさせていた。

その他の登場人物 編集

空条ホリィ(くうじょう ホリィ)
声 - 深見梨加(ドラマCD版)/佐久間レイ(OVA版前半)/安藤ありさ(OVA版後半)
旧姓ジョースター。ジョセフとスージーQの娘で承太郎の母親。45歳。アメリカ人(イギリス系イタリア系のハーフ)で、日本人のミュージシャン、空条貞夫と結婚した。
母に似て非常に明るい性格。底抜けの親馬鹿であり、承太郎を溺愛している(承太郎も母親に対する愛情はあるのだが、普段は鬱陶しがっている)。DIOの呪縛によってシダ植物型のスタンドが発現するが、闘争心をもたない優しい性格であったためにスタンドを制御できず、スタンド発現の悪影響による高熱で倒れ、余命50日を宣告される。呪縛を解くためにはDIOを倒すしかないと判断したジョセフ達は、彼女の命が保つと診断された50日以内にエジプトへ向かうこととなった。スタンド名、詳しい能力は不明。
「『ホリィ』は日本語では『聖なる』という意味」とジョセフに説明し、自らを「聖子(聖子ちゃん)」と呼ばせようとした。
空条邸の表札は旧字体で「空條」と書かれている。
空条貞夫(くうじょう さだお)
本作の冒頭と家系図に名前のみ登場。ホリィの夫で承太郎の父親。職業はジャズミュージシャン。演奏旅行中で劇中には一切登場しない。
スージーQ・ジョースター
声 - 斉藤庄子(ドラマCD版)/来宮良子(OVA版)
Part2に登場したジョセフの妻。ホリィの母で承太郎の母方の祖母。ペットにカメを飼っている。
立ち食いソバを食べるなど、高齢を感じさせない好奇心と行動力に溢れており、執事のローゼスにはしばしば注意されている。しかし家族に迫った危機を察し、ジョセフを信じつづける芯の強い女性でもある。Part4の頃も登場はしないものの健在である。
ローゼス
ジョースター家に30年間仕えている執事。ホリィが小学校に通っていた頃から仕えている。スタンドについての知識は無いが、立ち食いそばの客層やコンドームが自販機で売っている事を知っているなど日本通。護衛も兼ねているらしく、ヤクザを蹴り一発で倒す格闘能力を持っている。
家出少女
声 - 吉田古奈美(現:吉田小南美)(ドラマCD版)/竹内順子(ゲーム版)
香港でジョースター一行が乗った船に密航しようとしていた少女。本名は不明。初登場時は男装していた。根切りが上手。船が爆破された後は、シンガポールまでジョースター一行の旅に同行した。シンガポール到着後、一旦別れた後も承太郎を慕ってインドまで追いかけてきたが、足手まといという理由(彼女の安全を考えての事だが)で結局香港に送り返された。
シェリー・ポルナレフ
声 - 根谷美智子(ドラマCD版)/久保さゆり(OVA版)/石井直子(現:石井七央子)(ゲーム版)
ジャン=ピエール・ポルナレフの妹。3年前にJ・ガイルに惨殺された。名前の由来はフランスのミュージシャン「ミッシェル・ポルナレフ」。
ウィルソン・フィリップス
声 - 滝口順平(OVA版)
DIOが乗り込んだ車に乗っていたエジプト滞在中のアメリカ合衆国の上院議員。最初はDIOの暴挙にも笑顔で穏やかに諭す紳士だったが、自分に危害が及ぶと途端に内外ともに下衆本性を露にした。DIOに前歯を折られて運転をさせられた挙げ句に殺害され、追跡するジョセフらに死体を放り投げられた。本誌掲載時と単行本では初登場時の顔とセリフが変更されている。名前の由来はアメリカの女性コーラスグループ「ウィルソン・フィリップス[10]

小説版オリジナルの登場人物 編集

アブサロム
ヌビア砂漠に突然現れた機関車“凶悪連結器(サタニックカプラー)号”の運転手をしている、白い民族衣装をまとった褐色の肌の青年。その正体はDIOの放った刺客である。かつては幼少の頃より文明、特に列車に憧れ、「文明社会の中でしか人間は幸せになれない」とまで考え砂漠での未開の生活を恥じていたが、四年前に家族でカイロに旅行に行った際に列車事故に遭い、両親と妹の声を失った事から文明にも失望と憎悪を抱く様になった。その後、DIOにより妹共々スタンドの才能を見いだされ、妹の声を取り戻し、DIOの創る砂漠とも文明社会とも違う第三の世界を安住の地とすべく忠誠を誓う。一度は砂漠で疲弊しきったジョースター一行を救うが、彼らを自らのスタンドに閉じこめ、妹のミカルと共に希望から絶望に突き落とした上で殺そうとする。しかしとっさの機転で承太郎、ポルナレフ、イギーにスタンドから脱出され、取り逃がしてしまう。その後、彼の故郷であるオアシスの村で一命を取り留めたジョースター一行と再び対峙するが、その村の少年を攻撃の巻き添えにしたことから承太郎の怒りを買い、救出されたジョセフの策によって動きを封じられた隙に弱点の底部にスタープラチナのラッシュを叩き込まれスタンドを破壊される。それでも超小型化したスタンドをアヴドゥルの体内に忍び込ませて最後の抵抗を試みるが、同じく小型化したスタープラチナとハイエロファントグリ-ンの前に敗れ、再起不能となる。その後はジョースター一行を悪人と勘違いした村人達に救助され、村で生活することを決意する。
サタニック・カプラー(凶悪連結器)
スクラップなどの物質と合体して実体化する列車型のスタンド。登場初期はEMD社のDP35に似たディーゼル機関車のような姿をしていたが、内部に取り込んだジョースター一行の列車に関する情報、及びイギーが列車に抱く怪物じみたイメージを吸収した事で、SNCFTGV-Aに似たフォルムに無数のトゲとクワガタムシの顎が付いた様な姿に変貌する。外壁はスタープラチナとシルバーチャリオッツの攻撃にも傷一つ付かない程固く、内壁はいかなる衝撃も吸収し受け流す。ただし、構造自体は列車と同様のため、破壊はできなくても分解することは可能。スピードについてもバイク並みの加速性能と時速500kmを超えるトップスピード、自転車並の小回りを併せ持つ。また、ラバーズのように小型化して人体に潜り込む事もでき、その際に本体が攻撃を受けるなどして意識を失うと自爆する(と、本体が語っているが真偽は不明)。
ミカル
アブサロムの妹。四年前の事故の後遺症で声を出すことが出来ない。アブサロムに付き従い、スタンドのダークミラージュで蜃気楼の街を造り出し彼を援護する。アブサロムの様にDIOの思想に染まっているわけではなく、どこか戦う事に躊躇している。それでもジョースター一行との再戦の時には実体化した蜃気楼の街に潜み、小型に実体化した石油タンクをミサイルのようにぶつける事でポルナレフを火だるまにするが、ポルナレフに隠れ場所を見破られてシルバーチャリオッツの一撃で戦闘不能となった。その後はアブサロム同様、村人に救助された模様。シルバーチャリオッツによる一撃は峰打ちだったので、ミカル自身は気絶しただけで無傷である(ポルナレフは女性に弱いので、たとえ敵であっても傷つけることは彼のポリシーが許さなかったため)。
ダーク・ミラージュ(闇の蜃気楼)
蜃気楼を実体化できるスタンド。透明なクリスタル状の身体で胸には七色の光が揺れる大きな集光レンズがはめ込まれている。実体化した蜃気楼は現実の法則や常識にとらわれない形で存在できるため、見る者の感覚を狂わせ、次第に精神を崩壊させる。また、実体化した蜃気楼で攻撃もできる。夜や砂嵐の時など、蜃気楼が存在しえない状況では発動できない。
書記アニ
カイロにてジョースター一行の命を狙うDIOの刺客。ミイラのような老人で自らを古代エジプトのバァ(魂)転生の秘法によって新王国時代より生き続けてきた存在であると語り、同じく永遠の命を持つDIOと共にエジプトを拠点とし、世界の覇者となるべく忠誠を誓う。古代エジプトの創造の神「プタハ神」の啓示を受けたスタンド「創世の書」を操り、ジョセフ、ポルナレフを窮地に追い込む。後から駆けつけた承太郎をも古代エジプト最強の神獣アメミットにて圧倒するが、ジョセフとポルナレフの策によってアメミットを消され、承太郎のオラオララッシュによって身体が砕け散り、スタンドもろとも消滅した。結局、その正体は謎のまま。
創世の書
紀元前1500年頃の新王国時代の遺跡から出土したパピルスの歴史書。にもかかわらずその記述は紀元前3000年頃の初期王朝時代から現代にまで及んでいる。その正体は書記アニを本体とする実体化したスタンドであり、書記アニがこれを読み上げる(黙読でも可)事で歴史を実体化する事ができる。その内容は歴史上の事実に限らず、スフィンクスオシリスの審判といった伝承の類でも可能で、呼び出されたものはハーミットパープルでも実物かどうか見破ることが困難。ただし一度に呼び出せるのは一つの事象だけであり、本のページが傷つくと、そのページを読んで呼び出されたものは消えてしまう。

CDドラマ版オリジナルの登場人物 編集

スタンド使いの老人
声 - 永井一郎
第1巻第2章に登場。本名は不明。DIOとは無関係のスタンド使いで89歳。スタンド使いを操って互いに争わせてそれを見物することを楽しみとしている。インドにやって来たジョースター一行の面々をスタンド能力で次々と操り、その目論見は達成されたかに見えたが、機転を利かせたジョセフの策によって敗北。生き甲斐を失ったことで老人ボケを発症しリタイアした。
ストレンジ・リレイション
本体の奏でる手回しオルガンの音色を聞いた者を操る。また、超低周波を発して物体を破壊することもできる。

関連用語 編集

スタンド(幽波紋)
詳しくはスタンド (ジョジョの奇妙な冒険)を参照。
肉の芽
詳しくはディオ・ブランドー#技・能力を参照。
吸血鬼
Part1では石仮面の力を得た人間を「吸血鬼」と呼称したが、Part3では吸血鬼であるDIOの血液(その中に含まれる吸血鬼のエキス)を体内に注入された人間(ヴァニラ・アイスやヌケサク)も吸血鬼と呼ばれている。
再起不能(リタイア、リタイヤ)
死んではいないが敗北し戦闘不能となったスタンド使いが物語から退場する際に用いられる表現。
TO BE CONTINUED
話の区切りに登場する「TO BE CONTINUED」と書かれた左矢印。ザ・サン戦から初登場し、後のシリーズやゲームにも登場することがある。

派生作品 編集

その他 編集

  • 承太郎は物語初期には「ジョジョ」と呼ばれていたが、次第に「承太郎」で統一されるようになる。また、ジョースター家の血筋を引いた者には首のつけ根に「星型のアザ」があると設定されている。
  • 時代設定はPart6『ストーンオーシャン』では1989年とされているが、『JoJo6251[荒木飛呂彦の世界]』の年表および集英社による公式サイトでは1987年となっている[11]
  • 登場人物の名称は他のPart同様、主に洋楽のアーティスト名やバンド名などをアレンジしたものが多い。
  • 作中のタロットカードのデザインが、連載時ならびに初期の単行本刊行時と、重版後の単行本刊行時ならびに文庫版刊行時とでは大幅に変わっている。これは連載時のタロットカードのデザインが著作権侵害とみなされ、変更せざるを得なくなったためである。重版後のタロットカードのデザインは、劇中に登場した「トト神」の漫画風キャラクターデザインに変更されている。荒木は自身及び当時の担当編集者の似顔絵も「トト神」の漫画風に描いた。
  • Part1開始以来、グレーフライの「なんか騒騒しいのォ」というセリフまで畳語の表記に踊り字「々」が使われていなかったが(例 「正正堂堂」「我我」)、これ以降は使われるようになった。
  • ボインゴの漫画(作中では「絶対に外れない未来予言」の漫画)内で、旅行客の男性が死亡するシーンがあるが、これがアメリカ同時多発テロを予言するかのような描写だとして一部で話題となった。事故死した男性の着ていた服に「911」と書かれており、サメのような顔をした飛行機がそばを飛び、イスラム教のシンボルである三日月も描かれている。さらに、死亡する直前に男性が「おっ、十時半だ」と呟いているが、これは貿易センタービルが崩落した時刻であった。荒木はこの噂に対し「考えずに描いてたな〜」と述べている[12]。当該の場面はアメリカ同時多発テロより以前の1990年に描かれたものであり、事件より11年前のことであった。作者がこの噂を知ったのは2007年5月ごろと噂が出始めた時期と比べるとかなり遅かったようである[12]
  • OVA版に於いてコーランが登場人物によって「不適切に」扱われた場面があるとされ、指摘を受けた製作元の集英社とA.P.P.Pはこれに謝罪。OVA及び原作の一部、画集の出荷を一時的に停止する措置がとられたが[13]、その後の2009年2月より原作の該当箇所を訂正した改訂版が販売再開されている[14]

外部リンク 編集

脚注 編集

  1. 集英社ジャンプリミックス スターダストクルセイダーズvol.1 星の白金-スタープラチナ-編』 P152 The Secret of JOJO Characters
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 『集英社ジャンプリミックス スターダストクルセイダーズvol.5 死神13-デス・サーティーン-編』 P152 The Secret of JOJO Characters
  3. 画集『JoJo6251 [荒木飛呂彦の世界]』P168 荒木飛呂彦インタビュー
    『集英社ジャンプリミックス スターダストクルセイダーズvol.1 星の白金-スタープラチナ-編』 P152 The Secret of JOJO Characters
  4. 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 4.5 『集英社ジャンプリミックス スターダストクルセイダーズvol.6 「ゲブ神」のンドゥール編』 P132 The Secret of JOJO Characters
  5. 5.0 5.1 5.2 5.3 5.4 『集英社ジャンプリミックス スターダストクルセイダーズvol.3 正義-ジャスティス-編』 P70・71 The Secret of JOJO Characters
  6. 6.0 6.1 6.2 『集英社ジャンプリミックス スターダストクルセイダーズvol.2 銀の戦車-シルバーチャリオッツ-編』 P66 The Secret of JOJO Characters
  7. 作中に日本語の当て字は出てこないが、直訳すると「漆黒の悪魔」となる。
  8. 8.0 8.1 8.2 8.3 『集英社ジャンプリミックス スターダストクルセイダーズvol.4 恋人-ラバーズ-編』 P124 The Secret of JOJO Characters
  9. 9.0 9.1 9.2 9.3 『集英社ジャンプリミックス スターダストクルセイダーズvol.8 「ホルス神」のペット・ショップ編』 P84 The Secret of JOJO Characters
  10. 10.0 10.1 10.2 『集英社ジャンプリミックス スターダストクルセイダーズvol.9 亜空の瘴気ヴァニラ・アイス編』P170 The Secret of JOJO Characters
  11. JOJOスペシャルサイト THE WORLD OF JoJo(集英社 S-MANGA.NET)
  12. 12.0 12.1 「溜池Now」 (GyaO)
  13. A.P.P.P公式サイト アニメーション「ジョジョの奇妙な冒険」における表現について
  14. 「ジョジョの奇妙な冒険」第3部販売開始のお知らせ


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